初級システムアドミニストレータとは

初級システムアドミニストレータとはコンピュータエンジニアのための国家資格です。一般的には初級シスアドと呼ばれています。対象者は、情報システム開発プロジェクトにおいて、プロジェクト計画に基づいて、業務要件分析からシステム設計、プログラム開発、テストまでの一連のプロセスを担当する者、と規定されています。

初級システムアドミニストレータの概要

初級システムアドミニストレータの試験は年に2回、5月と11月に実施されます。国家資格では珍しく受講するための制限はありません。合格率は30%程度です。受験者は10万人を越える年もあるほど人気のある資格のひとつ。14種ある情報処理技術者試験の中では、難易度が一番易しいと言われています。

受講資格

受検するための制限はありません。

試験内容について

試験は午前(150分)、午後(150分)の2つに分けて実施されます。

午前の試験はマークシート式の四肢択一で80問出題されます。出題内容は「コンピュータシステムT」、「システムの開発と運用T」、「セキュリティーと標準化T」、「情報化と経営T 」です。

午後の試験は、多肢選択式7 問出題して 7 問解答します。出題内容は、「仕事とコンピュータ」、「基幹業務システムとのかかわり」、「エンドユーザコンピューティング」、「システム環境整備・運用管理」、「情報化推進のための表現能力 」です。

試験日程

試験日程を以下に示します。なお、正確な情報は情報処理技術者試験センターに問い合わせて確認してください。

試験日程
 
試験日 4月第3日曜日 10月第3日曜日
願書受付 1月中旬から約1か月間 7月中旬から約1か月間
合格発表 試験の約2か月後 試験の約2か月後
受験料

5100円(税込み)

申し込み・問い合わせ先

申し込み先・問い合わせ先は下記になります。

申し込み・問い合わせ先
独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター(03-5978-7600)
ホームページ
情報処理技術者試験センター

役に立つ職種

コンピュータエンジニアを目指す人にとっては基本となる資格です。

  • コンピュータエンジニア

関連する資格

初級システムアドミニストレータに関連の深い資格を紹介します。

上級システムアドミニストレータ

初級システムアドミニストレータの上位資格です。初級シスアドよりは難易度が高い試験ですが、こちらも比較的取得しやすい資格です。

その他

初級シスアドは国家資格のひとつですが、社会的・業界的な評価はそれほど高くありません。コンピュータエンジニアを目指すなら、この資格よりも「基本情報技術者」を取得することをお薦めします。