情報処理系の資格

情報処理系の資格を国家資格、公的資格、民間資格の3つに分けて紹介します。情報処理系の資格の中には民間資格でも社会的に広く認められているものもあります。

国家資格

情報処理系の資格の中で国家資格に分類されるものを紹介します。国家資格とは、国の法律に基づき各分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格のことを言います。法律により一定の社会的地位が保証されるため、社会からの信頼性の高い資格です。

基本情報技術者

コンピュータ言語のプログラミング(C言語やアセンブラなど)に関する問題が出されることから、主にプログラマ向けの能力認定試験として認知されている資格です。コンピュータエンジニアがまず最初に取る資格といってもいいでしょう。以前は、第二種情報処理技術者と呼ばれていました。

ソフトウェア開発技術者

以前は第一種情報処理技術者試験とよばれていたものです。受講対象は、情報システム開発プロジェクトにおいて、内部設計書・プログラム設計書を作成し、効果的なプログラムの開発を行い、単体テスト・結合テストまでの一連のプロセスを担当する者、と規定されており、情報処理技術者よりもワンランク上の資格といえる。

アプリケーションエンジニア

システムエンジニアのための資格といえます。高度情報処理技術者という情報処理技術者試験の区分の中でも、専門性が高い区分のひとつとされています。実務経験の無い人はほとんど合格できないと言われています。

テクニカルエンジニア (ネットワーク)

テクニカルエンジニア (ネットワーク)とはネットワーク系システムエンジニアのための国家資格です。対象者は、情報システム基盤(業務システム共有のシステム資源)の構築・運用において中心的役割を果たすとともに、個別の情報システム開発プロジェクトにおいて、固有技術の専門家として開発・導入を支援する者、と規定されています。

テクニカルエンジニア (データベース)

テクニカルエンジニア (データベース)とはデータベース(DB)管理者のための国家資格です。対象者は、情報システム基盤(業務システム共有のシステム資源)の構築・運用において中心的役割を果たすとともに、個別の情報システム開発プロジェクトにおいて、固有技術の専門家として開発・導入を支援する者、と規定されています。

システムアナリスト

システムアナリストとは、企業や組織の経営戦略に基づいて情報戦略を立案し、情報システム開発においては全体計画、個別計画の立案、策定を行い、その開発・導入プロジェクトを支援し、同時に業務のシステム化を監督監修する立場の人間である。システム開発における最上流の担当者であり、能動的にシステム開発計画を提案する者、と規定されています。

初級システムアドミニストレータ

初級システムアドミニストレータとはコンピュータエンジニアのための国家資格です。一般的には初級シスアドと呼ばれています。対象者は、情報システム開発プロジェクトにおいて、プロジェクト計画に基づいて、業務要件分析からシステム設計、プログラム開発、テストまでの一連のプロセスを担当する者、と規定されています。

上級システムアドミニストレータ

上級システムアドミニストレータとはコンピュータエンジニアのための国家資格で、初級シスアドの上位資格にあたるものです。上級シスアドと呼ばれています。対象者は、利用者側において、業務の中でどのように情報技術を活用すべきかについて判断するために必要な知識・技能をもち、情報化リーダとして業務改革・改善を推進する者、と規定されています。

民間資格

情報処理系の資格の中で民間資格に分類されるものを紹介します。民間資格とは、民間団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格です。

Javaプログラミング能力認定

Javaに関する知識・技能を問う資格です。3級から1級までの試験があり、基本知識や概念の理解からプログラム技術、オブジェクト指向に基づく、分析、設計の技術までを問う問題が出題されます。

オラクル認定技術者制度

データベースに関する技術者を認定する資格で、オラクル社が実施しています。