税金・保険料について

会社から支給される給与は通常、税金や社会保険料が引かれたものです。パートやアルバイトと言えども税金・保険料を納める必要があります。ここでは、税金や社会保険料の内容について詳しく解説します。

税金について

税金には所得税と住民税があり、通常、源泉徴収されます。

所得税はアルバイト・パートの場合は1年間の収入が103万円以下の場合は課税対象になりません(学生の場合は130万以下)。また、この金額を超えると扶養控除からも外れてしまうので主婦や学生の方は注意が必要です。

住民税は1年間の収入が93万以下の場合はかかりません。住民税については地域によって差があり、100万円までかからない地域もあります。詳しく知りたい場合は市町村の税務課に尋ねてみるとよいでしょう。

源泉徴収について
源泉徴収とは、給与・報酬などの支払者が、給与・報酬などを支払う際にそれから所得税などを差し引いて国などに納付する制度のことです。戦時中に戦費を効果的に集める目的で始まったものです。
扶養控除について
扶養控除とは、扶養親族がいるときに受けられる所得控除のことです。

社会保険について

社会保険には、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険の4つがあります。求人広告で社会保険完備と書いてある場合は、この4つの保険が全て完備されていることを示します。それぞれの保険の内容について解説します。

労災保険に関してはパート・アルバイトを含む全ての労働者が保険適用の対象となりますが、その他の保険については一定の加入条件を満たさない場合は加入できない場合があります。

雇用保険

雇用保険とは、主として雇用保険法に定められた失業給付、教育訓練給付、育児・介護休業給付、高年齢雇用継続給付の総称のことです。「失業保険」と呼ばれる場合もあります。要は失業した場合に給付や各種手当てをもらうことができますよ、ということです。

労働者災害補償保険(労災保険)

労働者災害補償保険とは、労働者災害補償保険法に基づき、業務災害及び通勤災害にあった労働者又はその遺族に、保険給付を支給する政府管掌の保険制度のことです。一般t系には労災保険と呼ばれます。

健康保険

健康保険とは、健康保険に加入する被保険者が医療の必要な状態になったとき医療費を保険者が一部負担する制度を言います。

厚生年金保険

厚生年金とは、正式には「厚生年金保険」といい、主として日本の民間企業の労働者が加入する年金制度のことです。加入者やその遺族のために、老齢年金、障害年金、遺族年金が社会保険庁から支払われます。