給与システムについて
給与の支払い方法について解説します。給与の支払い方法には一般的に、固定給制、固定給+歩合制、保障給制、完全出来高制があります。アルバイトの場合はほとんどの職種が固定給ですが、ポスティングやテレフォンアポインターといった一部の職種で固定給+歩合制を採用しています。
固定給制について
固定給制とは、ある時間の単位に対して決まった額の給与を支給する制度のことです。時給制、日給制、週休制、月給制、年俸制などがあります。パート、アルバイトは時給制が中心ですが、一部の職種では日給制や週休制を採用しています。日給制の仕事には軽作業や引越しといったアクティブワーク系の職種が多いのが特徴です。
なお日給制や日払い制といっても給与の締め日が一日ごとというだけで、その日のうちに給与が支払われないケースもあります。注意しましょう。
(固定給+歩合制)について
固定給に一定期間の個人や会社の売り上げによる利益を加算して支給する制度のことです。(固定給+出来高)、(固定給+能力給)などとも呼ばれます。アルバイトの一部の職種で採用しているのを見かけます。
ポスティングは(固定給+歩合制)形式を採用している職種のひとつです。ポスティングの場合は配布したチラシの枚数に応じて基本給(時給・日給)にプラスして給与が支払われます。他にもテレフォンアポインターやキャンペーンスタッフ、ガソリンスタンドスタッフなどがこの制度を採用する場合が多いです。
保障給制について
保障給制とは(固定給+歩合制)の一種です。、「固定給+歩合給」の給与システムの場合、業績・売り上げがあがらず歩合給が少なくなり、ある一定額に満たないときに、一定金額を保障して支給する制度です。一方、歩合給が多く、固定給と合わせた金額が保障給を超えるときは、固定給+歩合給の金額が支払われます。
保険会社の営業スタッフの求人で見ることがある制度です。
完全出来高制について
完全出来高制とは保障されている給与はなく、個人の業績や売り上げにより給与額が決定される制度のことです。パート・アルバイトでこの制度を採用している会社はほとんどありません。業務委託契約の場合に多く見られる制度です。
その他
その他、給与システムについて知っておきたい事柄を取り上げます。
「手取り額」と「額面給与」
通常、求人広告などで掲載されている給与額は「額面給与」です。実際に自分の収入となる「手取り額」は「額面給与額」から税金や保険料を差し引いたものになります。
最低時給額について
都道府県ごとに最低賃金時間額が定められています。厚生労働省のホームページより確認するができます。ちなみに最も高いのは東京都で719円。最も低いのは沖縄県で610円です。
- 厚生労働省
- 「労働基準」→「賃金・労働時間対策」→「最低賃金制度について−最低賃金額全国一覧− 」の順にクリックします。