様々な雇用形態

雇用形態とは、企業と社員が結ぶ雇用契約の種類別の分類のことです。正社員、契約社員、アルバイト・パート、一般派遣社員などがあります。契約社員やアルバイト・パート、派遣社員のことを非正社員とも呼びます。

正社員

正社員とは正規雇用で企業に雇われた労働者のことを指します。一般的に会社員やサラリーマンといった場合は正社員の事を言います。

正社員の特徴

正社員の特徴としては、まず福利厚生の充実が挙げられます。社会保険(雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険)が完備されていることはもちろん、有給休暇も取得することができます。

次に給与面での特典が挙げられます。正社員は夏と冬の2回に渡ってボーナスが支給されます。退職時には退職金が支給されます。また、基本給も加齢とともに増えていく年功序列を採用しているケースがほとんどです。

雇用期間についても正社員は原則定年まで雇われることが多いです。

非正社員

契約社員、アルバイト・パート、派遣社員といった雇用形態をまとめて非正社員と呼びます。近年、ワークスタイルの変化に伴い非正社員の数が増加傾向にあります。雇用する側も正社員よりも非正社員の枠を増やす傾向にあります。

契約社員

契約社員とは明確な定義はありませんが、契約ごとに雇用期間を定めて勤務する形態のことを言います。期間契約社員、期間社員、有期間社員、期間従業員などとも呼びます。

契約期間は原則3年が最長で双方の合意があれば期間の延長もできます。

ただ、契約社員は法律上の定義はありません。会社によってその契約内容は大きく異なりますので、契約する際は注意しましょう。

アルバイト・パート

アルバイト従事者およびパートタイマーのことを法律上は短時間労働者と言います。短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律(パートタイム労働法)では「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者よりも労働時間が短い労働者」。総務省によると、「勤め先での呼称がパート・アルバイトである者」となっています。

法律上は、有給休暇や福利厚生の対象となるはずだが、実態として対象となっていない場合が多い。

一般派遣社員

派遣社員とは,ある会社(派遣元事業主)と雇用関係にある労働者が,別の会社に派遣され,派遣先の会社の指揮命令の下で働くことをいいます。一般派遣社員、紹介予定派遣社員、特定派遣社員といった形態があります。

最近よく耳にする「登録制バイト」は派遣労働に含まれます。

非正社員の特徴

非正社員は正社員に比べて不利な条件が多いです。当然ですが、労働時間や雇用期間は正社員に比べて短いです。また、福利厚生も不十分なことが多いです。収入面でもボーナスがないことや退職金が支給されないなど条件の悪さが目立ちます。

非正社員のメリットとしては、自分に都合に合わせて仕事の時間を調整できることや多くの企業で働くことができることなどが挙げられます。