CG検定とは
CG検定とは、コンピュータグラフィックスでコンテンツを制作したり、表現するうえでの知識と技能を評価する、文部科学省認定の検定試験です。
CG検定の概要
CG検定は年に二回実施され、受検するための資格などなく誰でも受検できます。試験内容は「デザイン」と「技術」の2つに分けることができます。「デザイン」はCG制作の基礎となる色彩や造形、知覚などの表現技法や考え方について問われます。一方、「技能」はCG技法の仕組みやCG制作のためのシステムなどに関することが問われます。
受講資格
受検するための制限はありません。
試験内容について
試験は1〜3級までがあり、それぞれの受検対象者を以下のように定めています。
- 3級…CG制作や開発のアシスタント、オペレータ
- 2級…CG制作やCGソフト開発において中心的な役割を持つCGデザイナーやCGエンジニア
- 1級…CG制作や開発をプロジェクトできるプロデューサー、ディレクター、プロジェクトマネージャー
出題範囲は、以下のようになっています。
- コンピュータグラフィックスとその展開
- CAD、エンタテインメント、教育などCGが利用される分野
- 2次元画像生成
- 2次元CGの制作に必要な画像のディジタル化や、色彩、描画に関する技法など
- モデリング
- コンピュータ内の3次元空間にCGのモデルを作成していく手順や技法など
- 3次元座標変換
- 3次元CGの制作に必要な画像のディジタル化や、投影・透視に関する技法など
- レンダリング
- 作成したCGに質感や影をつけていくための技法など
- コンピュータアニメーション
- コンピュータアニメーションの考え方や作成に必要な表現技法など
- ディジタル画像の表現
- ディジタル画像の記録と表示など、CGを制作するうえでの重要な基礎となる知識
- 画像処理
- 画像の合成・変形・カラー変換など、より効果的な表現をしていくための技法など
- ディジタルイメージと造形
- 視覚などの感覚、造形に関するさまざまな技法など
- システム
- CG制作の種類による適切なハードウェアとソフトウェアの選択、また周辺機器の仕組みなど
- 著作権と制作の関わり
- 素材利用の際の利用方法、権利処理など
- CGの歩み
- CGと関連分野の歴史および背景(技術的側面・社会的側面)など
試験日程
試験は年二回実施されます。例年、7月上旬と11月下旬です。なお、正確な情報は「CG-ARTS協会」に問い合わせて確認してください。
申し込み・問い合わせ先
申し込み先・問い合わせ先は下記になります。
- 申し込み・問い合わせ先
- (財)画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)検定実施センター(03-3535-3501)
- ホームページ
- CG-ARTS協会
役に立つ職種
Webクリエイター、CGクリエイターのための資格です。
- Webクリエイター
- CGクリエイター
- ゲームクリエイター
関連する資格
CG検定に関連の深い資格を紹介します。
マルチメディア検定
同じくCG-ARTS協会の主催する検定試験です。コンピュータやインターネットを活用し、画像や映像、音声などのディジタル情報でコミュニケーションするうえで必要な知識と技能を評価する検定試験です。